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禁煙記念日  2009年 11月 6日 「 匿名希望 」さん


  思い起こせば、タバコを喫い始めたのが20歳1か月、禁煙を始めたのが、60歳1 か月であり、実に40年間の喫煙歴であった。チェーンスモーカーというほどでもな く、一日15本程度であり、ヘビースモーカーとの認識はなかった。

 確かにタバコは、飲酒が過ぎて二日酔いになると体にダブルダメージを与えている ことが実感される。還暦を迎えるころ体調がすぐれない日が続いたので、つまり過度 の飲酒も続いたので、まずは禁煙と思い定めて禁煙外来の扉をたたいたのである。

 禁煙に伴うストレスとの戦いは、ストレスが高じると噛むチューインガムの量が増 えることに現れた。しかし、苦労はこれぐらいで、飲酒の場、つまり飲み屋に行かな い方が良いと言われたが、行っても友人が喫煙していても欲しいとは思わなかった。 このことから、比較的苦労することなく禁煙を達成したように感じられる。

 さて、禁煙の効用であるが、プラスの実感がないのである。食事がおいしくなった とか、食欲が増したとかは全くない。体重も以前と変わらない。敢えて言えば、自室 の壁が煙で汚れなくなったこととタバコ代という経済面だけであろうか。いや、ひと つあった。禁煙を成し遂げようと決心し、成し遂げた自分を褒めてやれたこと。


(薗より)「 匿名希望 」さんへ

 とてもお上手に禁煙された匿名希望さん。1年後の表彰状を直接クリニックに 取りに来て下さいました。

 そのお顔を拝見してびっくり! もともと俳優さん張りの男前でしたが、今は表情がやわらかくなり、 若返られ、ますます磨きがかかりました。
ゆっくりした変化だったと思うので、多分ご自身では気付かれないかもしれませんが、 1年ぶりにお会いした私たちはクリニックスタッフは、口々に驚いておりました。

 ご自身が自覚なさるなさらないに関わらず、禁煙は確実に、その人を生き生きと 元気に、そして美しくしているのがわかります。

 どうかこれからも、タバコのない生活の中でますます若返ってください。 また来年、2周年目にも、ぜひお尋ねください。2周年記念表彰を させていただくのを楽しみにしています。


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