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深浦町のタバコ対策
日本で初めてニコチンパッチによる禁煙を町の予算で半額助成。
公費助成制度による標準的禁煙治療を町立診療所で行い、町民の禁煙を支援した。
平沢氏は、ヘビースモーカーだったが、町主催の禁煙講演会などで、タバコ問題の重大さを認識。
「タバコ対策なくして、町民の健康増進はありえない」と確信した。
「首長がタバコを吸っていては、町民の命を奪っているタバコの対策に取り組めなくなってしまう。
自ら禁煙を率先垂範しないといけない」と、町立関診療所の山崎敬次医師のサポートを受けてきっぱり禁煙した。
禁煙や健康のための生活習慣の講演会を開き、町民の禁煙の啓発に努めた。
町の5台のタクシーは、1998年以前から、全車禁煙であった。
「なぜ禁煙にできたのですか」と伺うと、運転手からは、「中で吸えば臭いっゃ(中で吸えばくさいでしょう)」という当たり前の答えが返ってきた。
2000年9月 健康長寿のまち宣言にて、「禁煙、防煙を進めること」を宣言し、町内全保育園、全小中学校で喫煙予防教育を実施した。
2001年3月 自動販売機等の適正配置に関する条例(通称:屋外タバコ自販機撤去条例)成立 以後、町のタバコ販売店との対話に努力したが、現在も36台あった自販機のうち、撤去できたのは11台のみ。
2001年4月 町内全小中学校敷地内全面禁煙実施
2001年5月、日本から多数の応援メールがあり、WHO世界禁煙デー賞「受動喫煙対策に力を注いだ首長」に内定した。
ところが、平沢町長は、「まだ自販機は十分撤去できていない。
表彰は撤去が出来てからお受けしたい。
またそのときは私ではなく、がんばった町民のみんなに、表彰して欲しい」と、受賞を辞退された。
以後、さまざまな方面から問い合わせがあったが、中でも、他県の高校生が、「うちの自治体の長にもタバコ自販機撤去条例を作ってもらうにはどうしたらよいか」と相談にみえたできごとは、青少年の健全育成に力を入れていた故平沢敬義氏にとって大きな喜びであった。
その出来事は、深浦町のHPにもアップされていた。
2005年6月 喫煙室を残した庁舎内禁煙
2007年4月 町役場敷地内全面禁煙 |
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